到達基準・移行基準

開発プロセスにおけるフェーズ移行基準のこと。

到達基準は、事業性、設計品質、日程、リソース、生産準備、知的財産権、法規制などの観点で設定され、その基準の高さは各マイルストーンの位置付けに応じて設定される。
各マイルストーンでは、その時点における開発状況と到達基準とを照らし合わせ、次のフェーズに進めるべきか否かが判断される。

到達基準が曖昧に定義されていると、本来到達すべき基準に達しているかどうかが適切に判断されずにフェーズが移行されてしまうため、後になって大きな手戻りが発生し、開発工数や開発費の増大、製品リリース時期の先延ばしなどを引き起こす。

そのようなことがないよう、到達基準には客観的に判断可能な指標を設定する必要がある。
たとえば、売上・利益の見込み額、図面等必要書類の有無、重要な技術課題の残件数、クリアすべき評価試験など、実務と連動した計測可能な指標を設定することが望ましい。