形式知
形式知とは、第三者に伝えることを目的に、言語化、図式化、または数式化した客観的で理性的な知識。
ある文法や表記法など一定のルールに則って体系的に整理した知識を指し、経験によって得た主観的な知識(暗黙知)との対比で用いられる。
組織における形式知の一般的な例は、作業手順やマニュアルである。
一般に暗黙知をすべて形式知に変換することは困難なため、現実には暗黙知の一部しか形式知に変換することはできない。
そこで、形式知として伝える際には、形式化の方法を標準化し、人によって伝え方や解釈にばらつきが生じないようにした上で、形式知として表現されない残りの暗黙知は、講話や実習など別な手段で補足する必要がある。
SECIモデルでは、知識が形式知と暗黙知の様相を取って4つの過程を経ながら新たな知識が創造され転移することをモデル化して説明している。
業務を通じて得られる暗黙知を形式知に変えて、ナレッジとして管理することに課題を抱えている企業が多い。