WCA

Wants Chain Analysisの略。欲求連鎖分析。

WCAは、CVCAで記述した価値連鎖がどのような欲求に基づくものかを分析し、新たな価値交換を考える際に役立つ。慶應義塾大学大学院システム・デザインマネジメント研究科にて考案された。

初めに、マズローの欲求段階説に基づいて欲求を分類する。次に、欲求が利己的なのか利他的なのか、自力で満たそうとするのか他力なのかを2×2のマトリクスで分類する。そして、それらがステークホルダー間でどのように連鎖しているかを見える化する。
この結果を見ながら、欲求が充足されているかどうかを議論することで新たな価値交換を考えることができる。

CVCAの価値連鎖の背景には、多くの場合、ステークホルダーが何かをしてほしい、何かをしてあげたいといった欲求がある。この欲求にさかのぼり、なぜ現状の価値連鎖になっているか、なぜ価値連鎖は満足につながっているかを見える化することが、新たな価値交換を生み出すきっかけになる。
WCAでは、利他欲求に着目することで新しいアイデアがでやすい傾向にあるため、活用時に意識することを勧める。