CMM/CMMI
CMMとはCapability Maturity Model (能力成熟度モデル)の略。
システム開発に必要なプロセスを組織の成熟度レベルに応じて導入できるように体系的にまとめたモデル。
組織の成熟度を5段階で表現しており、成熟度に応じて達成すべきゴールとプラクティスを定義している。
定義は、プロジェクト計画、要件管理、技術的解決策(分析と設計)、検証、組織プロセス重視、測定と分析といった約20の領域(プロセスエリア)にわたっている。
米カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所より公表され、初期のCMMはソフトウェア開発組織のみを対象にしたモデルだったこともあり、主にソフトウェア開発組織で利用されている。
公式評定の仕組みが整備されており、調達条件として指定されるケースもある。
モデル自体は良く出来ており、正しく使い、運用することで組織的なプロジェクト管理の導入・普及、品質保証の仕組みづくりやソフトウェア開発支援組織の編成などに効果が見られる。
一方で、レベル達成だけを目標にして身の丈に合わないプロセスを導入して定着しきれないケースや投資額がかさむだけに終わるケースもある。