量子コンピュータが未来の「映画やアニメ」を変える感情の未来予測、 ストーリーテリングの世界
量子コンピュータは、その驚異的な計算能力と情報処理能力により、我々の生活を根本的に変える可能性を秘めている。その影響は、エンターテイメント業界にも及び、特に映画とアニメの制作やストーリーテリングに大きな変革をもたらすのではないだろうか。
量子的な物語
量子コンピュータの登場により、新たな物語の可能性が広がります。量子力学の原理を基にしたストーリーは、視覚的な表現だけでなく、物語の構造自体をも変える可能性がある。例えば、量子力学の「重ね合わせの原理」を利用した物語では、主人公が同時に複数の異なる結末を迎える、といったストーリーが可能となり、視聴者のパーソナルな情報や感情的なセンサーを組み合わせ、統計的にストーリーテリングをリアルタイム、いやその先の感情を読み取り未来予測的に変更させながら物語を完結まで導くといった事が可能になるだろう。
観る人の状況や感情に応じて毎回オリジナルの最後が現れる「ロジックプログラミング的な映画やアニメ」が出ることは間違いはないだろう。
量子レンダリング と 複雑なシミュレーション
量子レンダリングの基本的な考え方は、量子コンピュータの驚異的な計算能力を利用して、映像のレンダリングを行うことだ。現在の映像制作では、高品質なCGI(コンピュータ生成イメージ)を作成するためには、膨大な計算が必要で、それには時間がかかる。しかし、量子コンピュータを使用すれば、これらの計算を非常に高速に行うことが可能になる。さらに、量子コンピュータは、物理的な現象を非常に正確にシミュレートする能力を持っている。これにより、映像の中で描かれる風景やキャラクターの動き、光の反射などを、現実世界と同じように正確に再現することが可能になる。これは、視覚的なリアリズムを追求する映画製作者やアニメーターにとって、大きな魅力となるだろう。
量子的なキャラクター
量子コンピュータは、AI(人工知能)と組み合わせることで、さらに強力なツールになる。AIは、キャラクターの動きや表情を自動的に生成することができる。量子コンピュータの計算能力を利用すれば、これらのプロセスを高速化し、より自然な結果を得ることができる。
また、量子コンピュータの能力を活用することで、キャラクター自体も量子的な性質を持つことが可能になる。例えば、量子的な不確定性を持つキャラクターは、視聴者に予測不能なサプライズを提供することができ、量子的なエンタングルメントを持つキャラクターは、遠く離れた場所にいても互いに影響を及ぼすことができ、新たなドラマを生み出すことができるのではないだろうか。
量子コンピュータは、映画やアニメのストーリーテリングを大きく進化させる可能性を持っている。量子的な物語、AIとの統合、量子的なキャラクターなど、これらの技術が一般的になると、我々はより深みのある、より予測不能な物語体験を楽しむことができるようになるだろう。未来の映画やアニメは、量子コンピュータの力によって、まったく新しい次元のエンターテイメントを提供するのではないだろうか。
そもそも「この世界は仮想現実説」
「ロジックプログラミング的な映画やアニメ」と冒頭でふれたが、ここからはあくまでも著名人がとなえる仮説な話だ。にわかに信じがたい「未来のある時点から、現実と仮想現実との区別はつかなくなるなるのでは」という説をとなえる人々・・・
ハイテク業界の有力者の多くが仮想現実説を口にしており、イーロン・マスクもその様なプロジェクトに私財を投じている。
イーロン・マスクは、この世界が仮想空間でない確率は「数十億分の一」と確信していると語たとの事。「コンピューター・テクノロジーの進歩は極めて速く、未来のある時点で現実と仮想現実との区別はつかなくなる、であれば、すでにそれが起きており我々は仮想現実を生きていると考えない理由はない」と指摘したという。
またイーロン・マスクはマイクロソフト社のカンファレンスで「この世界が仮想現実でないなら、人類はおそらく間もなく終わりを迎える、だからこそ仮想現実だと期待したい。そうでない場合、文明が進歩を止めるとすれば、その原因は文明化を阻む破滅的出来事になるだろう」と語った。
OpenAIのサム・アルトマンも同様の恐怖を感じていると思われ「我々を取り巻く機器が宇宙の全意識を死滅させる恐れがある」とニューヨーカー誌に語っていた。これに対処するための最良のシナリオは「融合」であり、脳をクラウドにアップロードするなどして、人間の脳とコンピューターを一つにするのが望ましいという。「そもそももう携帯は我々を支配しているし融合はすでに始まっている」との事。
「実際、融合こそがベストのシナリオで、融合なきシナリオでは、必ずや衝突が生じる。我々がAIを奴隷にするか、AIが我々を奴隷にするか。融合にもいくつかの選択肢はあるが、まさにぶっ飛んでる事でいうと、我々の脳をクラウドにアップロードするやり方ができたら最高だね。人類をレベルアップする必要がある。我々の子孫は銀河を征服するか、全宇宙の意識を永遠に葬り去るか、そのどちらかなんだから。まったく、なんて時代を生きてるんだ!」だという。
この世界が「仮想現実説」の真意はさておき、ワンチャン「我々の脳をクラウドにアップロードするやり方」が実現できたなら未来の子孫の生き方は相当変わることに間違いはない。